11/22(月)20:30~23:00 予定
戦闘課職員、ジャギーが行方不明になった。
捜索をするまでもなく、彼の姿は
世界観観測をしていた情報課によって
呆気なく発見される。
彼は、とある世界観…
『魔導奇伝 エターナルサーガ』の中にいた。
甦生昇降機に許可なく乗り込んだのだろう。
そこは、彼のうまれた世界だった。
文明のかわりに魔法の発達した世界。
人間達に害を成す悪意の存在、魔族。
そして魔王。
それを勇者一行が打ち倒す事により、
世界の均衡が保たれる。
彼のいた世界は、
実にわかりやすくシンプルだ。
君達が過ごしているあの会社と同じように、
時間の概念もない。
過去と未来すら、曖昧だ。
魔王がいなくなったこの世界は
戦いを望む世界の意思から解放され、
平和になったはずだったのに。
魔王があの会社に居続ける限り、
少なくともこの世界は
平和であり続けただろうのに。
【魔導奇伝エターナルサーガ】の世界が
ジャギーの手により壊されていくのを
情報課の君たちは、
既に観測しているだろう。
【世界をバッドエンドから救う】
それが君達の、
あの会社の役割であり、
使命なのだとしたら……
魔王の転生なんかはじめから
許されるべきじゃなかったんだ。
この世界で魔王に対抗できるのは
勇者だけなのに、
勇者も一向に重い腰を上げようとはしなかった。
理由は簡単だ。
君達が謎解きをするまでもない。
”昇降機で生前の世界に赴いても
あなたをあなたとして
認識してくれる人はいない”
それが、この会社のルールだっただろう?
転生をしていないジャギーを
魔王その人だと認識出来る人は
この世界のどこにもおらず、
勇者もまた、魔王を倒す以外の意思を
持っちゃいなかった。
人間側が敗北し、魔族の世界となる……
それだけならまだ、
魔族達にとっての
ハッピーエンドと言えなくもない。
だがしかし、
ジャギーを魔王と認識できないのは、
魔族達も同じなのだ。
ジャギーは破壊を繰り返した。
今度こそ、人間も、魔族も関係なく、
自分に従わない者たちを
すべて殺し尽くしてしまった。
ジャギーが会社に入ったこと
それが全ての元凶だ。
勇者も、魔族も、
誰もいなくなった世界で、
ジャギーはまだ、
【勇者一行】を待ち続けていた。
ずっとずっと、
ずっとずっと
ずっと
ずっと
それでもあなたは
戦いますか?
まおう が あらわれた!
討伐対象は君達の
元同僚だなんてことは
くれぐれも、覚悟の上だろうね?
これは任務だ。
納得がいかない社員は
辞退することを
おすすめする。
でなければ、死ぬことになるぞ。
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